こんにちは。デザイン顧問のMayuです。
新型コロナウィルス感染症…その影響は私たちの生活全般におよび、人々は多くの変化を余儀なくされました。リモートワークの急速な普及もその一つですね。2023年5月、新型コロナウイルス感染症は5類に移行し社会的にひとつの区切りを迎えましたが、TERAはリモートワークを継続しています。今でもメリット・デメリットが議論されるリモートワークですが、続行した理由はあるのでしょうか?
今回の記事では、TERAがリモートワークを続ける理由と心がけているポイントを紹介します。リモートワークで仕事をされている、仕事がしたいと考えているクリエイターの方はもちろん、最近はWeb会議ばかりと感じている方にも、ぜひ読んでいただけたらと思います。
目次
「ウィズリモートワーク」の時代
TERAは「自分と相手を豊かにする」という価値観を掲げ、スタッフの「クリエイティビティの発揮」「充実した私生活の実現」の両立を目指しています。そしてリモートワークがもたらすメリットは、この考え方ととても相性が良いのです。
まず、リモートワークによる通勤時間の削減は、プライベート時間の増加につながります。これにより以前と同じ勤務時間でもワークライフバランスが向上し、私生活の充実に一歩近づくことができました。TERAは小さなお子様をお持ちのパパママスタッフが多いため、特に恩恵が大きい部分ですね。
また、リモートワークを継続することで地域に縛られない採用が可能となり、遠方のスタッフも大いに活躍しています。そして、スタッフが名古屋を離れる際にも離職の必要がなくなり、それまでと同じ職場で仕事を続けられるというメリットもあります。
そういったことから、TERAはオフィス出社とリモートワークの選択をスタッフ個々の判断に委ねる「選択性リモートワーク」を採用し、多くのスタッフがリモートワークで勤務しています。
しかし、いくらデジタルツールやクラウドサービスに馴染みが深いWeb制作業界とはいえ、導入当時は当然デメリットも存在しました。
リモートワークの最大のデメリットは、非対面コミュニケーションだということです。
ツール上のチャットが中心のリモートワークでは、実際に顔を合わせているときのようなコミュニケーションは取れません。ちょっとした伝達漏れで、チームメンバー間での誤解やミスが発生しやすくなります。また表情も見えないため、メンバーの日々の様子や雰囲気を感じることが難しく、チームの一体感や絆を築くのがより難しくなった…という声もありますよね。
こうした課題を解決するために必要なのが、オンラインコミュニケーションのスキルです。
コミュニケーションスキルの重要性
コミュニケーションスキルは、リモートワークにおいて最も重要なスキルです。
TERAはリモートワークを続けています。それは「リモートワークでも不都合がないから続けられている」ということで、裏を返せば「リモートワークを前提としたコミュニケーションがちゃんと取れている」とも言えるのです。
コミュニケーションツールのみで実現できることは限られます。最も大切なのは、個人のコミュニケーションに対する意識です。
例えば、メールやLINEで友人と喧嘩してしまったけれど、直接会って話したらすれ違いが改善された…という経験はありませんか? これは、対面コミュニケーションでは顔の表情、身体の動き、声のトーンなどの非言語的手がかりが利用できるため、相手の感情や意図をより直感的に理解できるためです。フィードバックが即時に得られる、状況や背景を直接共有しながらコミュニケーションできるなどの利点もありますね。メールやLINEなどのテキストコミュニケーションは手軽で便利な一方、誤解の出現確率はどうしても上がります。
しかし、リモートワーク時代はテキストコミュニケーションが中心です。対面コミュニケーションに対してどうしてもひけを取ってしまう以上は、意識して工夫する必要があるのです。
- 明瞭かつ簡潔に表現する:曖昧な表現や冗長な文章は誤解を生む可能性が高いので、簡潔かつ明確に伝えたいことを文章にすることが大切です。
- 正確な記述:情報不足や文法間違いがあるとメッセージの真意は伝わりません。6W2H(いつ・どこで・だれが・だれに・なにを・なぜ・どのように・いくらで)を意識し、過不足のない情報を記載しましょう。
- 伝達の確認を行う:頻繁なテキストコミュニケーションが行われている場合、見落としが起こりがちです。連絡に対して反応がない場合は、送ったメッセージが相手に伝わったかを再度確認しましょう。(見落としによる行き違いの修正ほど、お互いうんざりするものはありませんよね)
- 適切なタイミングでの送信:リモートワークでは常時確認環境が整っている場合が多いため、夜遅くや早朝の連絡は、相手の迷惑になる場合もあります。送信タイマーを使用するなど、適切な時間に届くような工夫をした方がベターです。
- 感情のエスカレーションを避ける:テキストコミュニケーションは感情がエスカレートしやすいため、言葉の選び方…いわゆる「言い方」には特に注意しましょう。また、一見しただけでは苛つくテキストも、心を落ち着かせてもう一度読めば真意を汲み取れる場合もあります。クールダウンが重要ですが、そもそもクールダウンを必要としないコミュニケーションを取ることが大切ですね。
要は、相手の立場になって丁寧なコミュニケーションを心がけるということです。
相手がどのように感じるか?情報は足りているのか? やり取りをスムーズにするためには何を伝えればいいのか? コミュニケーションは一方通行ではありません。対話です。スムーズに気持ちよく対話するための方法を考慮しメッセージを制作することで、より良いコミュニケーションが可能となります。
しかし、残念なことに上記は誰でも簡単に実現できることではありません。スキルなのです。
スキルは学習し、磨かないと身につきません。まずは自分の身の回りで、コミュニケーションが取りやすいなと感じる人を観察してみましょう。その人がどういう時にどう連絡し、どこにやりやすいと自分が感じているかを理解することで、自ずと自分の改善点が見えてくるはずですよ。
リモートワーク時代だからこそ、会おう
最後に、個人的に感じているリモートワークのメリットをもうひとつ加えさせてください。
それは、実際に会って話すことの大切さ、ありがたさです。
現代はテキストコミュニケーションやオンラインミーティングが中心ですので、中には直接会ったことがない同僚やクライアントもいますよね。また、SNSやオンラインコミュニティで知り合った同業者など、ネットの知人をお持ちの方もいるでしょう。そのような人々と直接会ってお話する機会が持てると、とても嬉しくありませんか?
久しぶりに全社員が会社に集合する、といったシーンでも同じことが言えますね。オンライン中心の時代だからこそ、対面の重要性が相対的に際立つのです。
もちろん、実際に会えて嬉しいな、だけではもったいないです。せっかくの機会を充実したものにするには、共有できる話題の準備、相手に対する理解、場合によっては自分を紹介するためのドキュメントやツールの用意も必要でしょう。(面倒ですか? でもプレゼンテーションに無策で登壇する人はいませんよね。)
テキストコミュニケーションがどれだけ上達しても、対面コミュニケーションで得られる直接の情報伝達には敵いません、残念ながらそれは事実です。
しかし、対面ミーティングを言わば「ハレ」…特別な機会とするなら、オンラインコミュニケーションは「ケ」…日常です。どちらもとても大切なものです。
日々、丁寧なコミュニケーションを意識してオンラインコミュニケーションをしましょう。そして、会えるなら会い、コミュニケーションの質をより高めましょう。この2つを両立することが、リモートワーク時代のコミュニケーションの秘訣と言えるのかもしれませんね。
「特例的な働き方」から「新しい標準」としての位置づけへと変わりつつあるリモートワーク。この時代における課題を乗り越え、より生産的で充実した業務を展開していくためには、適したコミュニケーションの使い分けがとても重要です。
コロナで痛感したように、時代は突然変わります。しかしコミュニケーションの基礎は変わりません。適切なコミュニケーションを身に着け、リモートワーク時代のさらに次の時代へと進むための準備を整えていきましょう。
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名古屋を拠点としたWeb制作会社、株式会社テラ
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